人生詰みゲー

なんか知らんけどいつも詰んでる人のあれやそれです

このお題は書くしかない

ちょっとまえのお題「わたしの本棚」

 

本格的に夏が訪れ、蒸し暑くなって参りました。外出の際、カバンの内ポケットに自宅の鍵を入れているのですがチャックが噛んで開かないという自体に見舞われ、暑さと焦りによる冷や汗でべっちゃべちゃです。詰んだかと思いましたが、辛うじて出来た隙間に指を突っ込みこじ開けることで事なきを得ました。よかった。

 

そんな事より本棚ですって奥さん。

お題なんて書くことに詰まった時しか使わんわいと思ってたんだけどこれ本当、この機会に言い訳をさせて下さいませ!!と思って書き始めたものの間に合わんかったもうお題期間とかどうでもいい!!

何のって「本棚丸カビ事件」についてです。

何だその事件、という方は近日発売予定の「すすめ!オタク一家」をご参照下さい。ダイレクトマーケティングです。いやWebで読んでくださるだけでも充分なんですけれどもね。

 

すすめ!オタク一家

すすめ!オタク一家

 

 

 

 

 

カビた本棚の前に、まず、私の生家にあった本棚をご紹介しましょう。

 

父親の蔵書が収められている、廊下にある作り付けの本棚。

四竿いっぱいに本が詰まっていて内容は主に推理小説だったのですが、なぜか一冊だけ漫画があり、それはシティハンターの9巻でした。

なんでやねんと尋ねてみたところ、その昔、小説の棚がある廊下とT字になっていて、二部屋に通じる細い廊下がありそこには父親の漫画を収めている本棚がみっちり並べられていたらしいのですが、T字の交差点の壁が家の改築に伴いなぜか塗り固められ、繋がっていた二部屋からはクッソ重い箪笥で塞がれて、なんとその廊下に立ち入る術がなくなってしまったというのです。

話によればそこには無印ドカベンやキャッツアイなど、懐かしのコミックスが大量にコレクションされていたらしいのですが、難を逃れたのは読んだ後通りすがりにとりあえず小説の棚に突っ込んでおいたシティハンター9巻のみだったというわけです。

 まさか家に開かずの間がリアルに存在するとは。しかし箪笥を退かしてまで開けたい部屋ではありません。何が巣食ってるかわかったもんじゃない。

 

はい。以上です。

 

本棚と呼んでいいものはそれだけでした。

幼少時は漫画雑誌の購読も許されていましたが、次号が発売されるより早く古紙回収に出されるため収納場所はなし、子供らの教科書参考書はすべて机の上に。他の家人に読書の趣味はなく、弟の漫画だけがちゃちいカラーボックスに乱雑に詰め込まれているだけ。

 

しかしここで矛盾が発生します。

私は生家を出る際、お小遣いをやりくりして古本屋で買い集めた小説や漫画などの読み物や同人誌などを泣く泣く手放しました。ばかみたいに量があったから。

家人が留守の間に出張買取サービスを呼びつけ、査定してもらった結果その数一万冊

受け付けてくださったあの時の中古書店さん、「何冊くらいですか?」の問いに「うーん…すみませんちゃんと数えてはないのですが三百冊くらい…?」とかフカシこいて誠に申し訳ありませんでした。ちゃんと全部査定して値段のつかないものまで引き取って頂いて本当にありがとうございました。数年後、同じく古書店でのアルバイトに従事した際にどえらい事をしてしまったとようやく気が付きました。すまんかった。

 

で、本棚もないのに一万冊もどこに隠してたんだよ、とそこが本題です。

どこだと思います?

①箪笥の中

②書院造の作り付けの棚

紫檀の飾り棚

 

正解は

全部です。

 

ちなみに②③に関しては丸見えだったため、文句を言われなさそうな文学作品や父親も愛読する推理小説を入れておくしかなかったので、箪笥の奥底、パジャマの下などに一生懸命ライトノベルや漫画を隠しました。洋服箪笥のほかに、押入れの中には巨大な桐箪笥があったのでそこにもみっちりと。入りきらない分はプラスチックのチェストを購入、前の方に服を入れる事でカモフラージュです。がんばりました。

桐と紫檀には悪い事をしたなあと今でも思っています。

きらびやかな着物を保存するはずが。美しい茶器を見栄え良く飾るはずが。なぜ黴臭い古本を乗せる羽目に。

いや、本棚を買う許可が下りないのが全て悪いのですが。ちなみに押入れの底はちょっと穴が開きました。重すぎて。

 

そんな生家から飛び出し、ようやく購入したスライド式本棚。

ホームセンターで販売されている組み立て式のものでしたが念願の立派な本棚です。やったね。

 

しかし私は知らなかったのです。

春夏秋冬いつだって隙間風が吹き抜ける和風建築な生家とは違い、気密性の高いRCのマンションには湿気がこもりやすいだなんて。

ましてや、冬には窓も壁も結露を起こすほどの温度差が生まれるなんて。

 

無知は罪ですか。罪ですね。さようなら私のスライド式本棚。

穿ればオガクズと化すような、廃材を固めた素材の本棚に青カビなんて発生してしまったら、いかなカビ取り剤も無力です。詰んだので諦めて粗大ごみに出しましょう。

さよなら本棚またきて本棚。

しかしあんなにカビるまで気づかなかった一因はスライド式で奥が見えにくい事だったので、もう平たいのしか買いません。