人生詰みゲー

なんか知らんけどいつも詰んでる人のあれやそれです

げーおんが好きだ!

げーおん、それ即ちゲーム音楽

わたしは音楽に全く詳しくない一介のゲーマーとして好きなゲーム音楽を紹介するだけのツイッターアカウント(@mdailygamemusic)なんてのを作っているくらいにはゲーム音楽が好きなのですが、おススメしたい本が一冊。

 

その名もゲーム音楽大全!!

ゲーム音楽大全 ナムコ名作CD付き (TJMOOK)

ゲーム音楽大全 ナムコ名作CD付き (TJMOOK)

 

 

なんですけどね?

おススメしたい理由は二つ。

一つはすべてのファミカセ音楽を、まさにわたしがやりたいように文字だけでサクッと紹介してくれていること。聴いてもらって「これいいよ!」は楽でいいんですが、文章だけで「聴いてみたい!」と思わせられたら素敵じゃないですか。単曲じゃないのは残念ですがそれやったらライターさん死ぬと思うんで仕方ないですね。

もう一つは、この本の記事が全体的にとても、とても惜しいからです。

 

ゲーム音楽大全と名乗るのならばこういう事を書いてくれ!!っていう部分が、絶妙に、抜けている。痒いところに手が届かない。

つまり売れに売れて2を出してくれというわたしからの切実なメッセージなんです。決してアフィリエイトからの収入目的ではありません!いやそれもあるけど買ってくれ。どこからでもいいから買ってくれ。駅前の本屋さんとかでフラッと買ってくれ。

だから宝島社さん2お願いしますよおおおお!!!!

あと今回何が詰んでるって、わたしのPCがCD読み込んでくれないから付録の音源が聴けないんですよ。つらい。

 

 

ところで皆さん、ゲーム音楽、と言われたらどういうものを思い浮かべますでしょうか。

たとえばロックとか、バラードとか、ポップスとか、クラシックとか。

そういう音楽のジャンル。

アンケートでも取りたいくらいです。

 

おそらく、一番多い意見は「」になると思います。

で、チップチューンとは何ぞや。わかりやすく言うと、8bitくらいのハードで主流だったピコピコ言う電子音です。ゲーム好き、もしくは音楽好きなら耳慣れたフレーズでしょう。単に「音」だったゲームのSEが、ハードやソフトの進化により「音楽」に昇華されたすばらしきジャンルです。

本書では主にこのチップチューンの成り立ち、発展についてみっちり書き込まれています。

 

でもね。

 

ほぼチップチューンについてしか書いてないんですよ。

 

冒頭には第二弾、第三弾とさらにげーおん世界を掘り下げたいという旨が記されているのですが、だからってレトゲに絞るにしてももっとやりようはなかったのか。

拡張音源やカセットからディスクに移り変わっていく音源に触れているページが少なすぎる!!!!

ゲーム音楽史年表も、サターンとPS発売で終わっています。なんでや。

 

ゲーム音楽=ピコピコ音にあらず!!!!

 

小さい子供にも一人に一台携帯ゲームやスマートフォンが普及している時代に、昭和層だけ狙った記事はやめて頂きたい。

昨今、レトロゲーム音楽をフルオーケストラで聴ける演奏会が開かれたり、逆に最新の壮大なボリュームの曲をあえてチップチューンにアレンジしているファンアートが多くあったりと、現行ハードで聴ける音楽とファンが集う音楽の年代がひっくり返っている。そういう「歴史」の要素に触れてもらいたいんですよ!!

そして技術の進歩により、小さいチップみたいなソフトにも十分な曲数、音源を書き込めるようになり、据え置き機からは映画顔負けのサラウンドが流れる事にもですね!!言及してくれ!!!

昔では考えられなかった挿入歌が人間の肉声で収録されていたり、「音楽」をギミックとして取り込んだゲームも多数あることを伝えてくれ!!!

 

私が思う「ゲーム音楽」とその魅力は

ジャンルに拘らずシーンに合わせて何を流してもいいところ

なのです。

 

映像作品ならば他の媒体でもそういう趣はありますが、一つの作品の中でこれだけ多彩なジャンルの音楽を楽しめる娯楽はそうそうないのではないでしょうか。

 

そういうところが一切なく、レトロもレトロなチップチューンについての特集記事が九割九分九厘です。

日本史で言うと、戦国時代と幕末だけみっちり教えられて明治以降の近代史をサラっと流されたような感じです。ザンギリ頭は。和洋折衷の浪漫は。

 

今回は中身を確認して購入しましたし、表紙もレトロゲームを特集したものだとわかりやすく纏められていましたので、期待を裏切られたという不満はありません。

 

ただ、ゲーム音楽大全と銘打って出版するのであれば、もっとガッツリ!!!!

ゲームというものの大きな流れに触れてほしい。

 

というわけで私は2巻を待ち焦がれていますが、重版や続刊のために何冊も買い占められるほどの財力がないんですよ。

たすけてください。

 

あわよくば編集さんの目に留まり、最新ゲームのサウンドまで幅広く取り上げたものが作られますように。